2006年9月23日更新

Sizka BASICへのインストール

若干の非力さは否めませんが、小型で無音のSizka BASICにPlan 9をインストールしてみるページです。

結論からいえば、rioが立ち上がらないので、 端末として使うのはお勧めしません。 認証サーバにしてdrawtermするのがいいです。

準備

まずBIOS 1.5へ アップデートしておきます。

FDDもCDドライブも無いので、2.5 HDD変換アダプタなどを使って 別のPCからインストールし、それをSizkaへ組み込む作業が必要です。 以前、USB FDDやUSB CDドライブで試してみたことがありますが、 うまくロードできませんでした。

別PCでインストール

ふつうに進めていけば完了します。 fossilとfossil+ventiは、ファイルサーバとして使うなら fossil+ventiのほうがいい気がします。

fossil+ventiの場合、インストール直後に 以下のようなエラーが発生して、比較的困りやすいのですが。

can't read my ip address
venti: Err 2 ...

これは、ベル研のWikiによると、 IP割り当て前に/net/ipifc/0が127.1として存在するからなので、 termrcなどから、ifの行をコメントアウトすればいいです。 ip/ipconfigとndb/dnsの2箇所。

if(!test -e /net/ipifc/0/ctl)		# これを消す
	ip/ipconfig

HDDをSizkaに移してブート

通常はglendaでログインするところですが、 SizkaはVGAが対応していないのか、画面が真っ暗のまま固まります。 そこで、まずnoneでログインしVGAまわりを無効化、 その後glendaでログインとなります。

noneでログインした後は、以下のようにplan9.iniからVGA周りを無効化。

% 9fat:
% ramfs
% ed /n/9fat/plan9.ini

だいたい、次の3行をコメントにしておけば大丈夫です。

#mouseport=ps2
#monitor=xga
#vgasize=640x480x8

で、ファイルシステムの停止。

% fshalt

初回のみ、fshaltの後にしばらくHDDへアクセスがあります。 それが落ち着いたらリブート。

これで、glendaでログインしても固まらなくなりますが、 samもacmeも使えませんので、非常に不便です。。。 認証サーバ化してdrawtermから扱うことをおすすめします。

トラブルシューティング

ventiがErr 2 ...というエラーを吐いている

時間をローカルに合わせると治まるかもしれません。 termrcまたはcpurcのどこかに記述してみてください。

aux/timesync -rL

Sizka BASICの認証サーバ化ヒント

認証サーバのコンフィグレーションは、 他のカーネルと比べてドライバ周りがすっきりしているので、 そのままではSizkaのネットワークカードが認識されません。 /sys/src/9/pc/pcauthに以下の行を追加します。

link
	...
	ether8139 pci
	...