2022年3月27日作成
VAIO Z(VJZ1421)を買った
1月末あたりに、VAIO Zの勝色モデルを購入した。
それまでは12インチMacBookにLinuxを入れて使っていたけれど、 2017年に購入してから5年になるし、少し前にストレージでI/O errorが発生があって、頃合いと思った。
ハードウェア選び
M1 Macが早くて良いという話だけど、次の候補からは外した。 macOSはショートカットにCommandキーを使う習慣があるので、 Ctrl+HやCtrl+Aなどのテキスト編集キーバインドと競合しないし、 トラックパッドの挙動はmacOSの方が洗練されているのは実感としてある。 だけども今のところ、macOSよりLinuxのほうが快適だと感じている。
特にArch Linuxは、パッケージマネージャがOSに付属しているものなので、 OS標準のコマンドとパッケージマネージャで追加したコマンドが競合しないし、 開発環境のアップデートをするだけのために2時間待たされることもない。 私は開発者なので、メッセージAppの強化や絵文字の追加よりも、 FUSEやコンテナ対応、標準パッケージマネージャの追加、 launchdの強化などが欲しいのだけど、対応される気配はない。
LinuxのM1 Mac対応はAsahi Linuxが頑張っているが、 新しいハードウェアをサポートし続けていくのは難しいだろうなと思う。 Intel Macの対応状況はState of Linux on the MacBook Pro 2016 & 2017にあるが、状況はあまり良くない。 Intel Macが下火になった事情はあるとしても、 M1 Macで状況が劇的に改善されるとはあまり思えない。 そしてLinuxデスクトップでWi-Fiが使えないのは普通に困る。
最終的に、VAIO Z、DELL XPS、Microsoft Surfaceで悩んだが、 軽くて性能が良いVAIO ZにArch Linuxを入れて使うことに決めた。 VAIO Zは14インチなのに、今まで使っていた12インチMacBookと ほとんど重さが変わらないのはすごいと思う。
Linuxセットアップ
1つのディスクだけを扱う場合は安定しているらしいので、 ルートファイルシステムはBtrfsにした。 セキュアブートや、TPM2デバイスからLUKS2の鍵を読む設定なども入れた。 手順は他の記事に書いたのでそちらを参照してほしい。
- 12インチMacBookにArch Linuxをインストールした
- ドライバまわりを除けばほとんど同じ
- 業務端末としてLinuxデスクトップを使うために設定したこと
- GNOMEテーマの設定など
サウンド、ネットワーク、Bluetoothは遜色なく使える。 サスペンドからの復帰も問題ない。 デバイスに関連しているパッケージはこのあたり。
- alsa-firmware
- bluez-utils
- iwd
- pipewire-alsa
- pipewire-pulse
- sof-firmware
指紋認証は使えなかった。そもそもlibfprintdにデバイスが認識されない。 VendorID、ProductIDをlibfprintd-tod-gitに追加するとデバイスは見つかるが、 今度はno left spaceエラーでうまく動かなかった。
顔認証(赤外線カメラ)は試していない。 認証のためにはHowdyというツールを使えばいいらしい。
今後やること
ハイバネートするためには、まだ設定が足りないらしいので対応する。
それから、SONY時代のVAIOは/sys/devices/platform/sony-laptop以下で 静音設定などが行えたらしいが、このVAIO Zには無かったので、 代わりとなるものがあるのかどうかは調べておきたい。