2009年11月17日作成
ルフィアノート再構築と/env
久しぶりに、ルフィアノートを更新しました。 今までの作りでは、明らかな問題が2つと気になる点が1つ、 あとやってみたいことが2つあったので、 エストポリス新作発表によるモチベーション向上にあわせてリニューアル。
問題点
JavaScript+XSLT
今まではJavaScript+XSLTで作っていたのですが、 それだとOperaやSafariでは動きませんでした。 どうやらSafariは、JavaScriptからXSLTパーサを呼び出すことが できないようなのですね。Operaはなんだったかな、忘れました。
そんなわけで、これに依存しきっていたので、 機能的な意味で使えないページになってしまっていました。 また、AJAXSLTも使ってみましたが、 あれは使いこなせそうにありません。
文字コード未指定
XML宣言で文字コード指定していたので、 metaタグはいらないだろうと思って書いていませんでしたが、 たまに、IE6に限らずIE7でさえ真っ白になってしまうことがありました。 文字コードを正しく選べば表示されますが、 化けるのではなく真っ白なので、ふつう気づきません。
気になる点
関連ファイル管理が複雑
これは内部的な問題ですが、元データファイル、 データからXMLへの変換プログラム各種、ヘッダとフッタの共通部分、 ふつうのHTMLファイル、ごちゃごちゃしたmkfile、 それに加えてCSS、JavaScript、XSLT等、 手間を減らすために作った環境が、かえってめんどくさくて 更新する意欲を減らしていたように思います。 新しいページを追加するには楽でいいのですが、 全体的に手を入れようとすると気持ちが萎える状態。 そこで、複雑なシステムは使われないの格言に従って、 もっとシンプルな方法にしようと思いました。
これは、シンプルすぎると管理が大変になるので、 どこを自動化するか難しいところです。 ほんとうはデータベース使うといいのでしょうけど、 そうすると、マップに附属するメモのような、 データ以外の文章をどのように扱うか悩みます。
やってみたいこと
HTML5
記述がシンプルになるので、HTML5は気に入っています。 XHTML2を待っていた方々からすれば不評かもしれませんが、 HTMLは表示のための言語 だと割り切れば、そんなに悪いものでもないのではないかなあ。
個々のアイテムごとにURL割り当て
今まではJavaScript+XSLTで処理していたので気にしませんでしたが、 それが使えなくなってしまったので、個々のアイテムごとに URLを持たせたいなあ、と。
http://lufia.org/estpolis/item.html
このようにまとめるのではなく、以下のように。
http://lufia.org/estpolis/item/index.html
http://lufia.org/estpolis/item/potion.html
作ってみた結果
共通部分の取り込みだけ自動化して、 あとはベタに書くようにしてみました。 データに修正が入ったとき、ちょっと大変かなあと思いますが、 ほとんど作っていたので、修正はあまりないだろうからいいかな。
唯一困ったことといえば、Plan 9の環境変数は文字数制限があるようで、 大量のファイルをmkで扱おうとするとエラーになってしまいました。
ちょうど9fansでも話題にあがりましたね。
PAGE=`{ls */*.w}
TARG=${PAGE:%.w=%.html}
all:V: $TARG
...
このルールでmkすると。
% mk
/env/TARG: read or write too large
/env/TARG: read or write too large
/env/TARG: read or write too large
...
しかたがないので分割することに。 PAGEには全部のファイル名が含まれますが、 TARGは.wで終わるものを.htmlに変換したファイル名のみになっています。
PAGE=`{lspart $LSFLAGS $DB}
TARG=${PAGE:%.w=%.html}
world:V:
mk $MKFLAGS all 'DB=tale'
for(p in `{seq 0 2})
mk $MKFLAGS all 'DB=stuff' 'LSFLAGS=-D3 -P'$p
all:V: $TARG
...
mkfileで使っているlspartは以下のように。
#!/bin/rc
# support tool for mk
rfork e
lsflag='d,l,m,n,p,q,r,s,t,u,F,Q,T'
flagfmt=$lsflag',D div,P part'
args='[file ...]'
if(! ifs=() eval `{aux/getflags $*}){
aux/usage
exit usage
}
ifs=, {x=`{echo $lsflag}}
for(f in $x){
key=flag$f
a=$$key
if(! ~ $#a 0)
opt=($opt $f)
}
if(! ~ $#opt 0)
opt=-$"opt
if(~ $#flagD 0)
flagD=1
if(~ $#flagP 0)
flagP=0
n=`{ls $opt $* | wc -l}
d=`{ echo '
n = '$n/$flagD'
m = int(n)
if((n-m) > 0.0) print m+1 else print n
' | hoc
}
n=`{echo $flagP '*' $d + 1 | hoc}
t=`{echo $n + $d - 1 | hoc}
ls $opt $* | sed -n $n,$t^p